渡辺 幸子 (全盲視覚障害者) 30代 大阪府在住

●パソコンと出会って嬉しかった事
私がパソコンに向かいメールやインターネットを始めたのは、去年の夏のことでした。
じつはそれまでは点訳をするためにだけ、パソコンを使っていました。今回は一年前の夏のことから書こうと思います。
去年の夏、家に新しいノートパソコンがやってきました。
それまでは、皆からどんどんメール交換をしてたりインターネットでいろんなものが調べられるよとか、新聞や本も読めるんだよと聞かされていました。
そこで身近な周りの人にいろいろ教えてもらおうと思って聞いてみたのですが、視覚障害者用のソフトの事など誰も知ってる人がいないのです。私はちょっとビックリしてしまいました。そこでこの会の大川さんにいろいろ教えてもらいメールのソフトやホームページのソフトなどを入れ方を教えてもらいました。
さあこれからメールができる、もう本当に嬉しかったです。そして少しずつ皆にアドレスを教えてもらいメール開始です。始めて何人かとメールの交換ができました。でもすぐにパソコンが動かなくなってしまい、そのつど大川さんに教えてもらいました。

●メールを始めて嬉しかった事が二つあります。
ひとつは聾唖者の人とメールができていろんな話ができるようになった事です。それまでは挨拶はするけどちゃんとした話はなかなかできなくて困っていました。始めてお互いにメールを交換したときは思わず二人でやったよねって喜んでしまいました。その後も何か書きたいことがあったらおたがいにメール交換をしています。
もうひとつは遠くにいる親戚の人とメール交換できるようになった事です。
親戚の人たちは点字が読めないので電話でしか話ができないのです。でも電話はなかなか言いたい事がいえなかったりで困ってしまう事もあります。
そこで最近メールを何人かとはじめお互いに思っている事が素直にかけるようになりました。

周りにはメールによる犯罪や若い子が犠牲になったりしてます。
でも本当に必要としている人がたくさんいるということも知ってほしいなあと思います。



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